カウントダウン始まる

もうすぐ(話にきく)記念すべき誕生日がワタシにもやってくる。思いがけず、とんでもなく長く生きてしまった。百年前なら逆川林道の奥に息子に背負われて移動してますよ。みなさんお祝いするのかな? 祝う根拠がみあたらないなぁ。
中学2年の春、ワタシは川を渡った隣町の中学に転校した。編入したクラスに寺園辰三という男がいた。家が近かったので時を置くことなく付き合いが始まった。ほぼ毎夜、彼の部屋に潜り込んでギター弾いたり、作文を見せあったり、本の話とか、煙草くわえたりね。「背伸びしてるチューボー」を深夜までやってました。すごく懐かしいです。
寺園は世の中の(解決不能な)たいがいのことについて、斜め上からニヤニヤ眺めている小生意気な中学生でした。大学受験浪人中の19歳の正月に自裁した。生きていたら、彼も記念すべき時を迎えるんですが、容姿も言動も19歳で止まっちゃってるからイメージできない。
寺園くん、あの日以来会ってないけど、どう? 毎日何してんの? オレさ、じじーになったぜ。涙腺もゆるく、早起きだ。「年寄りは早く起きる。赤ん坊はずっと寝てる。残り時間のモンダイか?」という広告コピーがあったなぁ。「年寄りが戸籍謄本申請したら木簡できた」という笑い話があった。何時代の生まれなんだ? 「スイミングの達者な年寄りに、これなら三途の川も渡れますね。と言ったら、翌日からターンの練習を始めた」というジョークもあったな。
寺園くん、本ちゃんも斉ちゃんも、ターチンも、岡林信康もボブ・ディランも、いろいろあったんだろうけど元気だよ。