ひとりで飲むのがいいのだ。

お茶会ばやりの昨今であります。
2人以上で飲むなら、しかるべき作法というか、手順で点てなくてはいけない。
音をたてて飲まない、小指をたててカップをもたない、波風立つようなハナシはほどほどにしつつ、くだらない話題は率先してもり立てる。
相手の顔は立て、引き立て、貧弱な話柄はもり立て、押し立てる。
毛はなかろうとも逆立てないし、立て膝は国際モンダイに発展する。
正座も車座も許されるが、ようは腹が座ってることが肝要だ。
したがって、
たったりすわったり、待ち人来らずの忙しい振る舞いが、お茶会態度の基本なのである。
立つでも座るでもない、歯の浮くハナシは難易度が高い。ほめ殺しは、空気の読めない暴走作法で犯罪にひとしい。

半可通の熟れないハナシは目づまりを生じるので見あわせたい。
愛だの恋だの情だのといったテーマ、コトバも避けたい。
愛国心、失恋、友情・・・といった相手のある題目は自分の都合が優先されるから、想ってればいいことで口にするとハナシはややこしくなる。
現に我が国も、ぽろっとこぼして隣国に突っ込まれ、弄ばれたではないか。
思いつきで言うと戦争になるし、ひじ鉄くらうし、武者小路実篤になってカボチャの絵を描くハメになる。

お茶会とは、かくもうっとうしい集会なのである。
安全地帯で、ひとりですすってるのが、いちばん。