ドラマだと、必死に登って崖の頂上に手をかけると、敵が待ち構えていて、手を踏んじゃったり、つばかけたりする。
小説だと、ルールなしに欲望のおもむくままに登らして自滅させ、教訓をオハナシにする。
「しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆら萼を動かして、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽ももう午に近くなったのでございましょう。」実に気楽だ。
あ、そういえば午に近くになったみたい。
