寝ながら聴く60曲の10曲目から14曲目まで

10/60:The Ventures/ノーキー・エドワーズと渡辺香津美の掛け合い編
そのころ鶴見の国道1号線(通称イチコク)近くに住んでいた。イチコクの向こうは国道駅のガード沿いにある生麦の魚河岸で、早朝以外は人気のない閑散とした一角だった。で、日曜日の午後、その河岸のアサリ屋だったか乾物屋だったかの前で慎太郎刈りした威勢のいいおにいさんたちが「テケテケ」演っていました。それがワタクシと不良音楽との出会いです。寺内タケシのセリフではありませんが「エレキは不良」の時代でしたから。それだけでエレキの音はガキの脳みそを吹き飛ばしました。と、いろいろ能書きをたれたいんですが、ヴェンチャーズの曲を口づさめてもギターで弾けません。したがってキーボードを叩く指も覇気に欠ける。ニッポン人なのにノーキーの「テケテケ」よりヴェンチャーズらしく、それ以上のテクニックとセンスで、しかもどの曲だろうと(最後まで)弾けちゃう渡辺香津美!頭をたれちゃうワタクシなのです。

11/60:真赤な太陽/美空ひばりとブルーコメッツ
ひばりちゃんがそのへんの歌謡曲歌手ではないことくらい少年はわかっていたのだが、若干ではあるが違和感は残る。でもバックバンドにGS界の実力派ジャッキー吉川&ブルーコメッツを従えたのは正解。オックスやカーナビーツだったらエライことになります。ひばりちゃんのポンピングブレーキの利いた大人の歌いっぷりがいいですね。ワクワクします。江ノ島や逗子の海水浴場にはサザエのつぼ焼きだけでなく「真夏の恋」だってあるんだ!とマセた中学生は激しく思いました。ファーストマンブランドのギターを弾く三原綱木がかっこ良くてね。とくにコード弾く時の人差し指ね。指がきれい・・・「オマエは、女子か!」

12/60:夕陽は赤く/加山雄三
ハッキリ言って今の加山雄三はぜんぜんダ〜メです。周りが礼賛しすぎ。そんなもんとは無縁のお兄さんこそ僕らの若大将なんだよな。最近ゲーノージンって不幸があると「元気をあげたい!」ってうれしそうに言うよね。昨晩ギロッポンで上ロースのカルビ食いましたって顔でいわれてもなぁ。元気(注目)を常にもらってないと沈没しちゃうのは自分だろーが。そういうことで、この曲はEを押えたまま小指で6弦4フレットをちょろっとこする出だしのフレーズが良いのです。このイントロ聴くと京急富岡の海を思い出します。国道1号線から切り通しを降りて行くと目の前が開け、どーんとまばゆい海がある。それが富岡海岸。今はコンビナートになっちゃったのかな?夏と言えば、富岡海岸。小学生の頃は握り飯2つ持って自転車で、中学高校のときはギターかついで電車で行きました。で、夕陽は赤くを弾くと。マイナーな海水浴場なので砂浜独占ですよ。夕暮れまでいると、ほとんど岩谷時子の詩の世界が訪れます。きみのために一人渚にたたずむ・・・。夕暮れの浜辺を貝殻踏みながら・・・。夕陽赤く地平の果て・・・・。竹内さん、海は独りに限ります。

13/60:ブルー・ライト・ヨコハマ/いしだあゆみ
大好きです。ご当地ソングなら伊勢佐木町ブルースもありますが、「ズズビズビズビズビズバァ〜」は親不孝通りとか、吉田町、日ノ出町、黄金町など不健全な界隈ソングで、ブルーライトじゃない。青江三奈さんゴメン!伊勢佐木町ブルースは本郷君のモノマネで十分なのです。

14/60:すてきな16歳/ニール・セダカ
16歳の誕生日おめでとう!って感じがでてる曲です。なんでこんなにハジけてるんだろうと深く聴きましたら、2つの理由があるようです。ひとつは出だしのシャウトに加え3種類のメロディ(Aメロ、ブリッジ、サビ)がテンポよくつながっている。もうひとつは、ボーカルをダブルレコーディング(二重録音)している。ボーカルの音程がアヤフヤだったり、ボーカルに厚みを出したいときに使う録音技術なんですが、同じ箇所を2回歌って声を重ねると、モンゴルの伝統的な発声法「ホーミー」の感じになります。ボーカルに厚みを!がジョン・レノンの二重録音ボーカル、音程が不安定なのでやりましたが松任谷由実の二重録音ボーカル、加山雄三の「夕陽は赤く」もそうです。ま、聴いてください。