ワタクシのサイズは29.5である。今を去ること40年前、

有楽町は日劇横を縄張りにしている靴磨きのおっさんは、視線は落としながらもムダなく両手を踊らせ「あんた大物になるよ」とコンポラスーツを着たワタクシにいった。これは靴がでデカイ=やることもなすことも破格な青年=将来大人物になるに違いない。ご贔屓にそういう紳士がいたから間違いない。脚元業界の営業論理だったんだろう。

20数年前、ネパールの靴磨きのにいさんは、両手をひらひらさせながら、通常の4倍料金を請求した。この国では見かけないナマステな(文化的)革靴を履いている & しかも2日ぶりの客だ & さらに靴がナマステ(超)デカイ & 貴重なクリームをナマステ(たくさん)使う = 20ルピーではワリにあわない。カトマンズ理論だったんだろう。

40数年前、横浜は都橋商店街の靴屋のオヤジは、ワタクシの体躯を見て、店の奥から32センチの米陸軍冬季靴を引張りだし、さかんに勧めた。「昔の軍隊は足を靴にあわせたんもんですよ。履きずらかったら、玄関に置けばいい。ドロボー除けになるから」。こちらのほうはそれらしい理論などなく、不良在庫を処分したかっただけのようだ。